現代の高校生活は、多様な選択肢の中から自分に合ったスタイルを選ぶ時代へと進化しています。その中でも注目を集めているのが「通信制高校」です。自由な時間割、個々のペースに合わせた学び方、さらには趣味や仕事との両立が可能といった柔軟性が、多くの生徒や保護者に支持されています。
この記事では、通信制高校がどのような特長を持っているのかを詳しく解説します。「自分らしい高校生活」を求める皆さんの選択肢の一つとして、通信制高校の魅力を探っていきましょう!
目次
通信制高校の特長①
多様なニーズに応える!〜自分らしくデザインする高校生活〜

通信制高校では、単位を取得するために「レポート」「スクーリング」「テスト」を行います。年間に履修する単位数によって異なりますが、1年間で卒業に必要な74単位のうちの、1/3である25単位を修得する場合を例に挙げると、レポート提出は年間約60通、スクーリングは約20日間、テストは年2回程度となります。他の学習課程に比べて通学の負担が少なく、自分のペースで学習を進められる点が大きな特長です。
コースも多様!
通学コースを選択すると、生活リズムが整いやすく、定期的な学習を通じて学力を向上させたり、友達を作ったりすることができるといったメリットがあります。多くの私立通信制高校では、生徒の状況や希望に応じて、さまざまな登校パターンを選べる仕組みが整っています。「通信制高校=通わない」というイメージを持たれがちですが、特に3つ以上の都道府県から入学できる「広域通信制高校」では、全国各地に学習拠点が設置されており、生徒が通学できる環境が整備されています。学習拠点は駅近など、通いやすい場所に設けられていることが多いのも特徴です。また、多くの学校では途中で登校パターンを変更できるため、その時の状況に合わせて柔軟に通学スタイルを選べるのも安心です。
多彩な専門コースや
体験講座も!
通信制高校の中には、「eスポーツ」「ダンス・芸能」「音楽」「ファッション・ビューティー」「美術・デザイン」「マンガ・アニメ・声優」「ペット」「保育」「調理」「IT・プログラミング」など、興味や関心に応じて学べる専門コースや体験授業を提供している学校があります。こうしたプログラムは、「好きなことがあるなら学校に通いたい」という生徒のモチベーションを高めるきっかけとなり、「学校に行く楽しみ」として気軽に参加できる点が魅力です。また、学校によっては本格的な設備を整え、プロを目指せる環境を提供している場合もあります。
通信制高校の特長②
「単位制」〜自分のペースで卒業可能〜

高校は大きく「学年制」と「単位制」の2つの制度に分けられます。通信制高校では「単位制」を採用しており、自分のペースで学校生活を送ることができることや自由な時間ができるといったメリットがあります。
単位制の魅力は、自分のペースで学習を進められる点にあります。例えば、1年生で10単位しか修得できなかったとしても、2年生や3年生で残りの単位をすべて修得すれば、同学年の生徒と同じ時期に卒業することが可能です。
通信制高校では、この単位制の仕組みを活用し、1~2年生の間に必要な単位をすべて修得して3年生は受験勉強に専念したり、3年間を通して無理なくバランスよく単位を修得していくなど、生徒それぞれのスタイルに合わせて柔軟に学習を進めることができます。
前籍校の単位は引き継げますか?
可能です。
ただ、前の学校が「学年制」か「単位制」かによって、単位の取り扱いが異なります。
「学年制」の場合、単位が認定されるのは原則として年度末(進級が決定するタイミング)です。そのため、3学期の終わりまで在籍し、期末試験などをきちんと受けることで単位を修得できます。ただし、修得できる単位数は学校によって異なるため、現在在籍している学校に確認してください。
一方、「単位制」の場合は、科目ごとに認定された単位をそのまま新しい学校へ引き継ぐことが可能です。
通信制高校の特長③
「レポート」〜日々の学習〜

通信制高校では、科目ごとに定められたレポートとスクーリング(対面での指導)を行うことで単位を修得します。例えば、国語や数学、地歴などの一般教科では、1単位あたり約3通のレポートを提出する必要があります。
通信制高校のレポートは、大学の論文のような形式ではなく、教科書を参考にしながら空欄を埋めるプリントや、宿題のような内容をイメージすると分かりやすいでしょう。完成したレポートを学校に提出すると、先生が添削し、一定の基準を満たしていれば受理される仕組みになっています。
レポートをきちんと進めることができるか不安な方へ!
高校卒業には74単位が必要で、3年間で修得する場合、1年間でおおよそ25単位を履修することになります。そのため、1年間に必要なレポートの提出数は約60通程度です。数字だけを見ると多く感じるかもしれませんが、内容は高校で学ぶ基本的な内容で、教科書や動画コンテンツを参考にしながら自分で進められる生徒も多くいます。
一方で、レポート作成が難しい生徒のために、学習センターやサポート校では「レポート指導」を行っている場合があります。授業を通じてレポート作成に必要な知識を教えたり、授業中に実際にレポート作成を進めたり、提出前に内容を確認するなど、しっかりサポートを受けながらレポートを完成させることができる体制が整っています。
通信制高校の特長④
「スクーリング」〜登校〜

単位を修得するために必要な登校が「スクーリング」です。これは指定された場所で教員から直接授業を受けるもので、対面形式で行われます。スクーリングの日程や場所は学校ごとに決まっており、多くの学校では年間で複数の日程が用意されています。回数は科目ごとに異なり、例えば国語や数学、地歴などの一般教科では1単位あたり1回、理科や外国語など実験・実習が必要な教科では4回、体育のような実習中心の科目では5回が必要です。
スクーリングが実施される場所もさまざまで、本校や分校、提携する他校(協力校)、専門学校や大学など認定施設で行われることがあります。どの施設を使用するかは学校を認可している都道府県によって異なります。広域通信制高校では全国各地に学習拠点を設けていることが多く、その拠点がスクーリング会場になる場合もありますが、場合によっては本校での宿泊型スクーリングや別の協力校・施設での受講が必要になることもあります。
スクーリングの頻度や日数も学校によって異なります。年間20日(月2回程度)が標準的とされていますが、月1日程度の学校や、半年に数日間、または年4~7日間を集中して行う宿泊型スクーリングを採用している学校もあります。さらに、多くの学校では日程を複数設定しているため、体調不良やその他の理由で参加できなかった場合にも救済措置が用意されています。こうしたスクーリングの柔軟な対応は、それぞれの学校が不登校の生徒へのサポートに力を入れていることを示しています。
スクーリングに参加できるか不安です。
各校様々な工夫がなされています。
「現在学校に通えていない」「毎日高校に通える自信がない」といった状況で通信制高校を検討している場合、入学後にスクーリングへ参加できるかどうか心配になることもあるでしょう。
スクーリングは単位修得のために必ず参加が必要ですが、各学校では生徒が参加しやすいようさまざまな工夫がされています。たとえば、年間に複数の日程を用意したり、保護者同伴を許可するなど、柔軟な対応をしている学校が多いです。宿泊を伴うスクーリングについても同様です。入学前は「本当に行けるだろうか」と不安を抱えていた生徒も、実際に参加してみると「楽しかった」「友達との距離が縮まった」という声が多く聞かれます。不安がある場合は、事前に学校へ相談してみましょう。
「通学コース」と「スクーリング」は違いますか?
はい、異なります。「通学コース」にスクーリングが含まれている場合もありますが、両者は別のものです。
通信制高校やサポート校では「週〇日通学」といった通学コースを設定している学校があります。一見すると、その日は必ず登校しなければならないように感じるかもしれませんが、通学コースの日程と単位修得に必要なスクーリングは区別されています。
たとえば、通学コースの授業や活動がある日に体調が悪かったり、朝起きれなかったりなどで途中から登校する場合でも、単位修得には影響ありません。通学コースを設定する理由は、生活リズムを整えたり、授業を通して勉強をサポートしてもらったり、友達を作る機会を得るなど、多くのメリットがあるからです。
実際に、通信制高校の生徒の多くは週2~3日程度の通学コースを選択しています。また、通学パターンは途中で変更が可能です。たとえば、週1日からスタートして、少しずつ通学日数を増やしていくなど、体調や希望に応じて調整できる柔軟性があります。
通信制高校では、生徒一人ひとりの状況に合わせた対応が整っているので、自分に合ったスタイルで安心して学びを進めることができます。
まとめ
今回は、通信制高校の特長について詳しく解説してきました。本稿を見ても分かるように、通信制高校はかなり自由度の高い高校であり、自分らしい高校生活をデザインできる点が非常に魅力的ですね。ぜひ高校選びの参考にしてみてください。