通信制高校からの大学進学状況

通信制高校からの大学進学状況

近年、大学進学を目指す人が増加しており、受験方法も時代の変化に合わせて多様化しています。通信制高校やサポート校からの大学進学者も増加しており、大学受験対策に特化したサポートを提供する学校も登場しています。
そこで今回は、皆様の疑問点を解決しながら、通信制高校やサポート校からの大学進学についてまとめていきたいと思います!ぜひ最後までご覧ください!

通信制高校やサポート校から大学に行ける??

令和5年度における通信制高校全体の大学進学率は24.1%(令和5年度学校基本調査「文部科学省」)でした。通信制高校には、高卒資格取得を目指す社会人など、多様な背景を持つ生徒が在籍しているため、全日制高校と単純に比較することはできません。しかし、大学進学率は年々上昇しており、全日制高校と変わらない進学率を誇る学校も存在します。

進学率が高い通信制高校では、中高一貫校や私立高校の高等部から転入してきた生徒だけでなく、不登校を経験した生徒や、小・中学校の学び直しを経て大学進学を果たした生徒もいます。通信制高校では、卒業に必要な学習や通学の負担が軽いため、その分の時間を大学受験対策に充てることが可能です。また、個別指導や少人数制の授業を通じて、生徒一人ひとりに合わせたサポートを受けることができます。

大学進学を目指す方は、高校選びの段階で各校の進学実績やサポート内容をよく確認し、自分に合った学校を選ぶことをお勧めします。

大学はどのように選ぶべき??

18歳の人口はこの10年間で約10万人減少している一方、大学志願者の割合や入学者数はわずかに増加傾向にあります。その中で大学の入学定員は毎年増え続けており、数値上では志願者数を入学定員が上回る「大学全入時代」と呼ばれる状況が生まれています。
しかし、それがすべての人が希望する大学に進学できることを意味するわけではありません。定員割れを起こしている大学がある一方で、6~7倍という高倍率の人気校も依然として存在し、一部の大学への志願者が集中しているのが現状です。つまり、本当に志望する大学に進学するためには、しっかりとした対策を講じる必要があります。

そんな大学選びの基準は多様化しており、偏差値や大学名だけでなく、個々の目標や価値観に基づいて選ぶ傾向が強まっています。選び方としては、難関大学を目指す、学びたい学部や将来の仕事から選ぶ、キャンパスの立地を重視する、または大学の特色(就職サポートや学部間交流など)に注目するなどがあります。しかし、中学生や高校生の段階では将来の目標が決まっている人の方が少なく、「何をやりたいのかわからない」「好きなことはあるけれど、仕事にしたいわけではない」という方も多いと思います。その場合は、自分がなにに興味を持ち、何が楽しいと感じるのかを考えることが重要です。逆に「やりたくないこと」を排除する方法も有効で、選択肢を絞り込む助けになります。

受験は情報戦であり、進路を考える環境や大学情報を提供してくれる高校選びも大切です。高校在学中にしっかりと自分の興味や目標を見つけましょう。

多様化する受験方法。どのように選べば良い??

現在の大学入試では、受験方法が多様化しており、学力だけでなく「思考力・判断力・表現力・主体性」などを多面的に評価する仕組みが取り入れられています。そのため、それぞれの受験方法の特徴を理解し、自分に適した方法を見つけることが重要です。特徴をしっかりと把握し、自分に合った選択を心がけましょう。

一般選抜

評価基準が学力で測られる受験方法。国公立大学と私立大学では選考方法に違いがあります。
募集人員も最も多く、高卒資格や高認合格などの大学入学資格を満たせば誰でも受験できます。一番オーソドックスな受験方法であり、どんな人でも選択しやすいのが特長です。受験科目に大きな変化はないため、早めの受験対策が可能です。難易度も幅広くあるため、真面目に高校の授業を受けてきた人、コツコツと目標に向けて努力できる人などには特に向いています。

大学入試共通テストと
大学ごとに行われる個別試験(2次試験)の
合計得点

主に大学ごとに実施される個別試験。
原則受験科目は3教科

総合型選抜

大学のアドミッション・ポリシーと合致した人材を選抜する受験方法。大学指定の評定平均・資格・活動実績といった出願要件を満たしていれば、自由に出願可能です。
書類・面接・小論文を中心に、大学によって学力試験やプレゼンテーションなどが課されます。「なぜ入りたいのか、何を学びたいのか」。目的を明確化し、自身の強みをアピールする力が必要です。好きなことが明確にある人、コミュニケーション力がある人に特に向いています。また、アルバイトやボランティア、留学などの学校以外での活動をアピールできる場でもあるため、そのような経験がある人は強みになりそうです。

学校推薦型選抜

出身学校長の推薦に基づいて実施され、書類・面接・小論文での試験を中心に、大学・学部独自の試験が実施されることもあります。公募制は、資格・検定やスポーツ、コンクールなどの実績で受験可能です。原則的に専願(合格したら必ず進学)。評価の基準となる内申点は、3年間の評定平均で決定するため、真面目に1年生からコツコツと成績を取ってきた人に特に向いています。志望校と学部が決まってる人におすすめの受験方法です。

総合型選抜や学校推薦型選抜による入学者が全体の半数を超える時代に!?

かつて、受験といえば一般選抜が主流であり、2017年度入試では一般選抜による入学者が7割以上を占めていました。しかし現在では、総合型選抜や学校推薦型選抜で入学する学生が半数以上となり、私立大学においてはその割合が約6割に達しています。この変化の背景には、「大学の活性化」を目指す大学側の意図があります。

総合型選抜や学校推薦型選抜では、特定の大学に強い志望意欲を持つ学生が集まりやすく、こうした意欲的な学生が大学の活気を生むと考えられているのです。一般選抜では、最低でも3教科の学力を求められるため、英語が得意であっても他の教科が苦手だと合格が難しいケースがあります。一方で、総合型選抜では得意科目や特技を活かして自己アピールができるため、例えば英語に強い学生を求める大学と受験生の双方にメリットがあります。
さらに、総合型や推薦型で入学した学生の方が、入学後の成績が良いというデータも存在します。こうした背景から、早稲田大学は2026年までに推薦型選抜での入学者を6割に引き上げる方針を示しています。少子化が進む中でも、意欲の高い学生を確保する手段として、今後も総合型・学校推薦型選抜の枠は増えていくと予想されます。

通信制高校での学びが総合型選抜で活きる!

通信制高校では、生徒たちが自分の好きなことや興味のある分野に集中して取り組めるよう、多彩な講座やコースが設けられていることが多くあります。このように、自分の好きなことが明確で、それに対して努力を重ねてきた成果は、総合型選抜における大きな強みとなります。
好きなことの内容は自由で、例えばeスポーツが挙げられます。「ゲームが好き」という気持ちを出発点に、「将来どのようなことをしたいのか」「大学で何を学びたいのか」を明確に具体化できれば、それが総合型選抜でのアピールポイントとなります。また、大会での成績などの実績は出願条件のクリアや評価対象としても活用できます。
一見すると高いハードルがあるように感じるかもしれませんが、実際には求められるレベルは多様です。企業の就職活動に近い水準を求める大学もあれば、自分の考えや意欲をしっかり伝えられれば十分という大学もあります。

通信制高校の中には、好きなことや得意分野を活かして総合型選抜を通じ、難関大学に合格する生徒も多くいます。進学を迷っている場合でも、好きなことへの取り組みの実績や大学進学への意欲があれば、志望校や難関大学への進学も夢ではありません。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
今回は、通信制高校やサポート校からの大学進学についてまとめてきました。近年、通信制高校やサポート校から大学に行く生徒も多く、皆様が思っているよりもハードルは低いかもしれません。そのためにも、自分がストレスなく努力できる環境を提供している通信制高校選びを心がけましょう。